名古屋の中小企業の人手不足対策
求人を出す前に、確かめてほしいことがあります。 人手不足には「本当に人が足りない」場合と「仕事が多すぎる」場合があり、打つ手がまるで違います。 後者に採用でぶつかると、入った人がまた同じ量の仕事に潰されます。
- できること
- 業務量の洗い出し/やめられる仕事の特定/任せ方の設計/自動化できる範囲の見極め/実際に動くツールの開発・納品
- 考え方
- やめる → 任せる → 自動化する → それでも足りなければ採用。この順番を飛ばすと戻ってきます
- 対象
- 従業員30名以下の中小企業。社内にITに詳しい人がいなくて構いません
- 担当
- 吉田直樹(中小企業診断士・経済産業大臣登録)。診断から開発まで一人で担当
- 拠点と訪問
- 事務所は愛知県東海市。名古屋市へは訪問で対応(南部の中川区・港区・南区・熱田区・緑区は特に近い)
- 費用
- AI活用診断は無料(一緒に見て順番を決めるところまで)。初回相談60分も無料。開発は50万円〜(税別)
「人が採れない」の前に、数えていないものがある
人手不足の相談で最初にうかがうのは、採用の話ではありません。 「この1年で、やめた仕事はいくつありますか」という質問です。
ほとんどの場合、答えは「ない」です。 新しい仕事は毎年増えます。取引先が増える、報告書の様式が変わる、 システムが変わって二重入力が発生する。 増える一方で、減らす仕組みだけが会社にない。 その状態で人を採ると、増えた仕事が新しい人に配られるだけで、 1年後にまた「人が足りない」に戻ります。
だから最初にやるのは求人ではなく、今ある仕事を全部、紙に出すことです。 1週間分で構いません。誰が、何に、何時間使ったか。 これをやると、誰のためでもない作業がだいたい出てきます。 詳しい進め方は 社長が現場を離れられない会社の、抜け出し方 に、1週間の書き出し方から書いています。
減らす順番は、いつも同じです
書き出した仕事は、この順番で処理します。 順番を飛ばすと、たいてい失敗します。
| ① やめる | 誰も使っていない資料、念のための二重チェック、形だけの会議。いちばん効くのに、いちばん手をつけない |
|---|---|
| ② 任せる | 社長や特定の一人しかできない仕事を、他の人でも回るようにする |
| ③ 自動化する | 形が決まっている入力・転記・集計・文書作成。ここで初めて道具の話になる |
| ④ 採用する | ①〜③をやっても残った分。ここまで来ると、必要な人数が最初の想定と変わっていることが多い |
この3つの順番については 人手不足は“採用”では解決しない。仕事量を減らす3つの順番 に詳しく書きました。 ②の「任せる」がうまくいかない会社は、丸投げか細かすぎるかのどちらかに寄っています。 その間の取り方は 幹部が育たない理由。丸投げでも細かすぎてもダメな、任せ方の技術 と、多能工化のすすめ。少人数の会社が強くなる、配置の考え方 が参考になるはずです。
なお、定着率という数字を追うのは、30人以下の会社ではおすすめしません。 1人辞めただけで3%以上動くので、原因があるのか、たまたまなのかが区別できないためです。 代わりに何を見るかは 定着率の計算方法。ただし30人以下では、この数字は使いにくい に書きました。
AIで埋まる範囲と、埋まらない範囲
③の自動化で、いま最も費用対効果が出やすいのが生成AIです。 ただし万能ではありません。境界線をはっきりさせておきます。
| 大きく減らせる | 手書き伝票の入力、請求書・見積書の作成、議事録・報告書、Excelへの転記と集計、社内の問い合わせ対応 |
|---|---|
| 部分的に減らせる | 図面や書類の検索、作業指示書の下書き、文章のチェック |
| 減らせない | 判断が要る仕事、相手の様子を見て変える仕事、体を使う仕事、責任を取る仕事 |
この線引きは、実際に作ってみないと分かりません。 作る側から見えた得意・不得意は AIで人手不足はどこまで埋まるか。作る側から見えた、得意と苦手の境界線 に、そのまま書いています。
いちばん多い失敗は道具を先に決めることです。 課題ではなく道具から入ると、入れたのに誰も使わない状態になります。
ただし、どの仕事から自動化するか、既製品で足りるか作るか—— その判断は人手不足の話とは別なので、 名古屋の中小企業のAI業務効率化に まとめて書いています。これまでに作ってきたものの一覧も、そちらにあります。
効果は「人数」ではなく「一人あたり」で見る
人手不足対策がうまくいったかどうかを、人数で測ると分かりません。 見るのは一人あたりの粗利です。 売上ではなく粗利で見る理由と出し方は 一人あたり生産性の出し方と、上げ方。売上ではなく“粗利”で見る理由 に書きました。
毎月どの数字を見るかが決まっていない会社は、 数字が苦手な社長のための、月次で見る5つの数字 から始めるのが早いです。 ここが決まっていないと、手を打った効果が見えず、続きません。
名古屋での進め方
事務所は愛知県東海市です。名古屋市へは訪問で対応しています。 南部(中川区・港区・南区・熱田区・緑区など)は特に近く、当日中の往復ができます。 業務の洗い出しは現場を見ないと精度が出ないので、最初は伺います。 その後の設計・開発はオンライン中心で進むため、お会いする回数は多くありません。
名古屋市には136,851の事業所があり、愛知県全体の40.5%が集中しています (出典:名古屋市『令和3年 経済センサス-活動調査(確報)』)。 その多くが、社長と数人で回している会社です。 「情報システム部」がある会社のほうが、むしろ少数派です。 だからこそ、外から一人で全部やる人間が要ります。
よくあるご質問
- 求人を出しても応募が来ません。何から手をつければいいですか?
- まず「その仕事は本当に人を増やさないと回らないのか」を確かめます。多いのは、業務量そのものが増えているのに、やめた仕事が1つもないという状態です。1週間、社内の全員が何に何時間使ったかを書き出すと、たいてい「誰のためでもない作業」が出てきます。そこを止めてから採用の話をすると、必要な人数が変わることがあります。
- 名古屋市内に事務所はありますか?
- 事務所は愛知県東海市で、名古屋市へは訪問で伺います。人手の問題は現場を見ないと分からないことが多いので、初回は伺うようにしています。現場に入る必要がない打ち合わせは、オンラインでも進められます。
- AIを入れれば人手不足は解決しますか?
- すべてではありません。決まった形の入力・転記・集計・文書作成は大きく減らせます。一方で、判断が要る仕事、相手の様子を見て変える仕事、体を使う仕事は残ります。「どこまでが得意で、どこからが苦手か」を先に線引きしないと、入れたのに人が減らないという結果になります。
- 社内にITに詳しい人がいません。それでも大丈夫ですか?
- 構いません。むしろ、そういう会社のほうが多数派です。こちらは中小企業診断士でありながら、実際にコードを書いてツールを作ります。設計から納品、社内で運用が回るところまで一人で担当します。
- 費用はどれくらいかかりますか?
- 初回のご相談は60分無料です。人手が足りないのか、仕事が多すぎるのかを切り分けるところまでは、この時間で進みます。仕事を減らす方向に進む場合は、無料の<a href="/ai-shindan/">AI活用診断</a>で作業ごとの時間と人件費を数字にします。有料の支援は簡易診断5万円から、伴走が月額20万円からです(税別)。求人費より安く済むかどうかは、数字を出してから判断してください。
人手の問題を売上・利益の側から見直すなら、 名古屋市の中小企業診断士|小さな会社の売上・利益改善をご覧ください。 仕事そのものを減らす話は名古屋の中小企業のAI業務効率化へ。
まず、無料のAI活用診断から
事前の準備は要りません。「AIで何ができるのか分からない」という状態で結構です。 お会いした場で、業務の書き出しから着手順までをご一緒に整理します(60分程度・オンライン可)。 費用対効果が合わないものは「やらないほうがいい」と書きます。