小さな店の集客がうまくいかないとき、やる順番

SNSもやっている。チラシも撒いた。それでも増えない。
こういうとき、足りないのは「やること」ではなく「順番」です。

集客の方法は、探せばいくらでも出てきます。 問題は、どれも同じくらい良さそうに見えることです。 結果、全部を少しずつやって、どれも中途半端に止まる。 小さな店で人手が足りないほど、この形になります。

だから、順番をつけます。 下の6つは、費用のかからない順に並んでいます。 1から順にやってください。飛ばすと、後ろが効きません。

やる順番は、これです

1来た人が、二度目に来ているかを数える 費用ゼロ

ここを飛ばして集客を増やすと、集めた人が同じ割合で抜けていきます。穴の空いたバケツに水を足すのと同じで、注ぎ続けないと減ります。まず、いま来ている人が戻ってきているかを数えてください。

やること:1か月、来店のたびに「新規か再来か」だけを正の字で数える。それだけで、次にやることが決まります

2Googleマップに、ちゃんと出るようにする 費用ゼロ

来店型の店で、いちばん費用対効果が高いのがここです。「地域名+業種」で検索した人は、もう買う気で探しています。その場所に出ていないのは、いちばんもったいない状態です。登録も、写真も、営業時間も、無料でできます。

やること:Googleビジネスプロフィールを登録し、外観・内観・商品の写真と営業時間を埋める。カテゴリを正しく選ぶ

3口コミを、頼める形にする 費用ゼロ

口コミは、マップでの見つかりやすさにも、来店の決め手にも効きます。頼みにくいのは、頼み方の問題です。「書いてください」ではなく「もしよければ感想を」。その場でQRコードを見せるのがいちばん自然です。

やること:レジ横にQRコードを置く。割引や特典と引き換えにしない(Googleの規約違反になります)。良い評価をくれそうな人だけに頼むのも規約違反です

4媒体を、1つに絞る 費用ゼロ〜

InstagramもXもLINEもチラシも、全部やろうとすると、どれも止まります。止まった媒体は「やっていない店」に見えるので、かえって印象を下げます。お客さまの年齢層がいるところと、自分が続けられるところ。この重なりで1つ選んでください。

やること:いまやっている媒体のうち、更新が止まっているものを閉じるか、放置と分かる表示を消す。そのうえで1つに集中する

5最初の一行を、作り直す 費用ゼロ

チラシもSNSもホームページも、読まれるかどうかは最初の一行でほぼ決まります。「◯◯オープンしました」「今月のおすすめ」では、その人にとっての理由がありません。誰の、どんな困りごとに応えるのかを、最初に置きます。

やること:既存のチラシ・投稿の1行目だけを書き直して、反応が変わるか試す。全部作り直さなくて構いません

6ここまで動いてから、広告を足す

1〜5は、ほとんど費用がかかりません。それを済ませてから広告を出すと、同じ金額で結果が変わります。順番を逆にすると、集めた人が抜けていく状態にお金を注ぐことになります。

やること:広告を出す前に、社内の数字3つ(新規数・再来率・客単価)を測っておく。測っていないと、効いたかどうかが分かりません

なぜ「増やす」より先に「塞ぐ」のか

新しいお客さまを1人連れてくる費用と、 一度来た人にもう一度来てもらう費用を比べると、後者のほうが安く済みます。 連絡先も、好みも、すでに分かっているからです。

それなのに多くの店が、先に新規を追いかけます。 理由は単純で、再来しているかどうかを数えていないからです。 数えていないので、穴が空いていることに気づけません。 1か月、正の字で数えるだけで、次にやることが変わります。

業種別に、詰まりやすい場所

業種詰まりやすいところ
飲食購入頻度。来た人が二度目に来ていない
小売客単価。まとめ買いが減り、安い商品ばかり出ている
美容・サロン購入頻度。次回来店までの間隔が延びている
サービス・修理客数。困ったときに思い出してもらえていない

ただし、これは傾向です。 実際の数字を見ると違うことがあります。思い込みで決めると、たいてい外れます。 自社の数字を見てから決めてください。

売上そのものを分解して、どこが詰まっているかを特定する手順は 売上が上がらない原因を、3つに分解して特定する に書いています。

なお、お客さんが近くの大きな街に流れていると感じている場合は、 先に見るところが別にあります。 その順番は客が名古屋に流れているとき(豊明市)に書いています。

担当するのは

中小企業診断士(経済産業大臣登録)の吉田直樹が担当します。 ご相談は代表がそのまま担当します。 営業担当が話を聞いて、別の誰かが対応する形ではありません。

東海市の中小企業診断士 Lucky Field東海市の経営コンサルタントとしての仕事担当者のプロフィールを見る事務所の概要を見る

よくあるご質問

SNSは、どれをやればいいですか?
1つに絞ってください。全部やると、どれも中途半端に止まります。選び方は「お客さまの年齢層がいるところ」と「自分が続けられるところ」の重なりです。写真を撮るのが苦にならないならInstagram、文章のほうが楽ならX、動画が撮れるならInstagramのリールやTikTok。続かない媒体は、更新が止まった時点で「やっていない店」に見えるので、かえって逆効果になります。
チラシはもう効きませんか?
業種と商圏によっては、いまでもよく効きます。とくに来店型で、商圏が半径2km以内、客層の年齢が高めの店では有効です。効かないのは「誰に何を言うか」を決めずに配ったときです。全世帯に同じ内容を配ると反応は落ちます。エリアを絞る、時期を合わせる、1つの商品に絞る。この3つで結果が変わります。
Googleマップに出てきません。どうすればいいですか?
まずGoogleビジネスプロフィールを登録し、営業時間・写真・カテゴリを埋めてください。無料です。そのうえで、口コミが増えると表示されやすくなります。写真は外観・内観・商品を、実際の店の様子が分かるものにしてください。ここは費用がかからないわりに、来店型の店ではもっとも効果が出やすい場所です。
口コミを増やしたいのですが、頼みにくいです。
頼み方の問題です。「口コミを書いてください」だと頼まれた側が身構えます。「もしよければ、感想を残していただけると助かります」くらいの温度で、その場でQRコードを見せるのが自然です。なお、割引や特典と引き換えに口コミを依頼することは、Googleの規約で禁止されています。良い評価をくれそうな人だけに頼むのも規約違反です。全員に同じように案内してください。
広告を出したほうがいいですか?
来た人が二度目に来ているかを確認してから決めてください。二度目が無い状態で広告を増やすと、集めた人が同じ割合で抜けるので、費用だけが増えます。リピートの仕組みが動いてから広告を足すほうが、同じ金額で結果が変わります。
相談だけしたい場合も費用はかかりますか?
初回のご相談は60分無料です。オンラインでも対応しています。無理な勧誘はいたしません。費用対効果が合わないと判断した場合は、その旨をお伝えします。

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