離れていく常連さんは、データで“事前に”気づける

離れていく常連さんは、データで“事前に”気づける

結論から、いきます。 常連さんが離れたことに気づくのは、たいてい手遅れになってからです。でも実は、離れる前に必ず“サイン”が出てる。しかもそれは、売上台帳の数字の中に。今日は、そのサインの見つけ方と、見つけたあとの動き方を渡します。

なぜ、常連さんの離脱には気づけないのか?

考えてみてください。新規のお客さんが来たら、すぐ分かりますよね。目の前にいるから。

でも、常連さんが“来なくなった”ことには、気づけないんです。だって「来ない」は、目の前で起きないから。何も起きないことに、人は気づけない。3ヶ月たって、ふと「そういえば田中さん、最近見ないな…」——そのときにはもう、別のお店の常連になってます。

これ、悪気ゼロで起きる。構造的に見えないんです。だから、目じゃなくて数字で見るしかない。

離れる前に出る“サイン”って何?

サインは、たった1つ。「来る間隔が、延びる」

人は、いきなりパタッと来なくなるんじゃありません。毎月来てた人が、2ヶ月に1回になり、3ヶ月空き、フェードアウトしていく。つまり**「いつもの間隔」より空いてきた時点で、もう離脱は始まってる**。

逆に言えば、ここで気づけば間に合うんです。完全に離れる前の、まだ「ちょっとご無沙汰」の段階なら、ひと声で戻ってきてくれる。

台帳だけでできる、気づき方の手順

専用ソフトはいりません。売上台帳(レジデータ・請求データ・予約表、なんでもOK)があれば、エクセルでできます。

  1. お客さん別に、最終来店日(最終購入日)を並べる
  2. 「いつもの間隔」をざっくりつかむ(毎週の人・毎月の人・季節ごとの人)
  3. “いつもの2倍”空いてる人に印をつける ——この人たちが黄信号

たとえば毎月来てた人が2ヶ月来てなければ黄信号。毎週の人が1ヶ月空いたら、けっこう危ない。基準は「平均」じゃなくて「その人のいつも」。ここがコツです。

(お客さん別に売上を並べる基本のやり方は、エクセルで始める売上分析で書いた手順そのままです。)

黄信号の人に、何をする?

ここで、やりがちな失敗がひとつ。重い営業をかけること。 「キャンペーンのご案内です!」って売り込みが届いたら、逆に距離を置きたくなりますよね。

正解は、軽いひと声です。

  • 「お元気ですか?」
  • 「新しいメニュー(商品)が入りました」
  • 「そういえば、前に話してた○○、入荷しましたよ」

目的は売ることじゃない。思い出してもらうこと。 人がお店を離れる理由の多くは、不満じゃなくて「なんとなく」です。なんとなく忘れられただけなら、なんとなく思い出してもらえば戻ってくる。ハガキでも、LINEでも、DMでも、相手が気軽に受け取れるもので十分です。

(戻ってきてくれた後に「また来たくなる」体験をつくる話は、リピート客を増やす方法へ。)

今日やること

今日は、台帳からお客さん別の「最終来店日」を並べて、“いつもの2倍”空いてる人を3人見つける。まずそれだけ。

で、その3人に、軽いひと声。売り込みなしで。それだけで、静かに消えかけていた売上が、いくつか戻ってきます。

いなくなってから追いかけるより、いなくなる前に気づく。数字は、そのためにあります。応援しています!

よくある質問

常連客が離れそうなサインは、どうすれば分かりますか?

「来る間隔」が延びていないかを見てください。毎月来ていた人が2ヶ月空いた——これが最初のサインです。売上台帳にお客さん別の最終来店日(購入日)を並べるだけで、道具がなくても気づけます。

離れかけたお客さんには、何をすればいいですか?

重い営業は逆効果です。「お元気ですか」「新しいメニューが入りました」程度の、軽いひと声で十分。大事なのは“売り込み”ではなく“思い出してもらうこと”。ハガキ・LINE・DMなど、相手が気軽に受け取れる手段を選んでください。

何ヶ月来なかったら“離れた”と考えるべきですか?

業種によります。基準は「そのお客さんの、いつもの間隔」。毎週の人が1ヶ月空いたら異変ですし、半年に1回の人なら半年は普通です。平均の間隔より2倍空いたら黄信号、と考えると使いやすいです。

小さな会社の売上アップ・利益改善のご相談を承っています。

お問い合せはこちら