売上が伸びない社長が、まず捨てるべき“やり方脳”

売上が伸びない社長が、まず捨てるべき“やり方脳”

結論から、いきます。 売上が伸びない社長ほど、「何を“やれば”いいか」を探しています。でも先に決めるべきは、やり方(手段)じゃなくて「どこが原因か」。この順番が逆だから、いくら施策を増やしても売上が動かないんです。

“やり方脳”って、なんのこと?

こういう思考のクセ、ありませんか。

  • 売上が落ちた → 「よし、SNSを始めよう」
  • 反応がない → 「じゃあ広告だ」
  • それでもダメ → 「次はチラシ、いや動画だ…」

一見、めちゃくちゃ行動的で前向きです。えらい。でもね、これ、原因を飛ばして手段を積み増してるだけなんですよ。例えるなら、穴の空いたバケツに、水を足し続けてる状態。手段は増えるのに、なぜか売上は変わらない。で、社長だけがヘトヘトになる。心当たり、ないですか?

なぜ“やり方”から入ると、失敗するのか?

機械が1台、調子悪くなったとします。ここで原因も調べずに「とりあえずこの部品替えとこ」ってやったら、どうなるか。また同じ壊れ方をするんですよ。原因が別のところにあるから。

会社も、まったく同じです。「集客が弱いのか」「リピートしないのか」「そもそも単価が安すぎるのか」——原因が違えば、正解の手段もぜんぜん違う。なのに原因を見ずに手段から入ると、たまたま当たれば伸びる、外れれば「また失敗」。要するに、運任せのギャンブルになっちゃうんです。

じゃあ、“やり方”の前に何を見る?

売上って、実はこれだけのシンプルな掛け算で決まってます。

売上 = 客数 × 単価 × 購入回数

やり方脳から抜け出す第一歩は、この3つのどれが弱ってるかを先に見ること。ここを飛ばさない。

弱ってる場所ありがちな誤診本当に見るべきこと
客数「とにかく集客だ!」新規は足りてる?それとも離脱が多い?
単価「値上げは怖い…」安すぎて利益が残ってないのでは?
購入回数「新規を増やそう」一度きりの客を常連にできてる?

弱ってる“場所”が分かって、はじめて「じゃあ、そこにどの手段を当てるか」の話になる。順番が逆だと、強いところにさらに手を打って、弱いところを放置しちゃうんです。もったいない。

(この「3つのどこが弱いか」を数字で見る具体的なやり方は、エクセルで始める売上分析に書きました。あわせてどうぞ。)

“やり方脳”から抜け出す、3つの問い

次に何か施策を思いついたら、着手する前に、一度だけ自分に聞いてください。

  1. それは、どの数字(客数・単価・回数)を上げる打ち手?
  2. その数字は、いま本当に弱ってるの?
  3. 弱ってる**理由(原因)**を、説明できる?

3つに答えられないなら、それはまだ「やり方脳」の思いつきかもしれません。ちなみに、この「原因から入る」考え方は、相談相手がいない社長への“ひとりで整理する”話とも地続きです。

今日やること

今日は、いま考えてる施策を1つ、紙に書いてみてください。そして、その横に**「これはどの数字を上げるため?」**と書き足す。

答えがスッと出れば、それはいい打ち手。詰まったら、一回立ち止まって「原因はどこか」に戻る。たったこれだけで、空振りがぐっと減ります。

焦って手を増やすより、原因を1つ見つけるほうが、ずっと速い。応援しています!

よくある質問

いろいろ施策を試しても売上が伸びません。何が悪いのでしょう?

「やり方(手段)」から入っている可能性が高いです。まず売上を「客数×単価×購入回数」に分け、どこが弱いか・なぜ弱いかを特定してから手段を選ぶと、打ち手が空振りしにくくなります。

原因を先に、と言われても自分では分かりません。

それが普通です。売上を「客数・単価・購入回数」の3つに分けて、どれが落ちているかを数字で見るだけで、原因の“場所”は絞れます。まずは商品別・顧客別・月別に売上を並べるところから始めれば大丈夫です。

SNSや広告はやらない方がいいということですか?

いいえ。手段が悪いのではなく「原因を見ずに手段から入る順番」が問題です。原因が集客なら広告は有効ですし、原因がリピートなら別の打ち手が要る、というだけの話です。

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